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「クソ……朝から散々だ…」
そう愚痴をこぼす大助の隣りには有夏月と千莉がいた。
「大クン…どうしたの?」
千莉が心配そうに尋ねる、彼女は大助が朝から香魚遊に襲われた事を知らない。
「聞かない方がいいよ千莉……」
有夏月が同情の目で大助を見ている。
「有夏月……ありがとう………ところでセンティは?」
大助が有夏月に尋ねる、さっきまでセンティの存在を忘れていたのだ。
「センティはムカデに餌をあげてるよ、誰の為に仕掛けを考えたと思ってるんだあいつ…」
有夏月がため息をついている、有夏月は元々成績優秀なため、また卑怯は嫌いな為に、作戦には参加しないが一緒に考えてはくれた。
千莉も点字の為に作戦には参加してない。
「で、僕はスタート係だよね?」
有夏月がそう尋ねる、大助はうなずき千莉を見た。
「千莉も大丈夫?体調も悪くない?」
「うん、大丈夫🎶でも長い時間は出来ないよ?」
千莉が首を傾げながら言う。
十分だ、彼女にはもっとも重要な任務がある、しかしかなり体力を消耗する為に長い時間は出来ない、千莉自身も元々体調が悪いために時間が限られている。
「テスト…始まるね」
千莉がそう言うのと同時にひび割れた金属を叩いたような汚れたチャイムが流れた。
1時限目テスト内容理科、スタート!
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