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「……マズい!!茶深、教頭先生に見つかったわ」
コノハが能力を解除し焦っている
「ば、馬鹿言うんじゃないわよ!理科室から見えるハズないわよ」
確かに茶深の言う通り向こうからは“見えない”しかし確かに“こちら”を見ていたのだ。
「でもこっちを見て笑っていたわ……」
「気のせいよ、気のせい…ほら、帰るわよ」
「い、痛い……わかったから、蹴らないで…」
茶深はコノハを蹴りながら教室を出ようとした時に、そこに奇妙な服装の人物がいた。
制服の上に黄色い雨がっぱを羽織り、手にはホッケースティックが握られている。肩には風紀委員と書かれたタスキをかけている。
「君達だね~教頭が言ってた不信人物とわ~」
その人物は敵意をむき出しで、また楽しそうな笑みを浮かべていた。
「まずい……メモした答えだけでも知らせなきゃね……」
茶深がそう言ってケータイでメールを送ろうとした………が、茶深のケータイが“壊れて”いた。
「な!?ケータイが…」
茶深が愕然としているとこを楽しそうに見ていた人物が呟いた。
「ケータイで連絡をしようとした事は仲間がいるようだね~……皆まとめて成敗してやる~………この風紀委員副会長“あさぎ”こと獅子堂戌子がね~」
残虐な笑みを浮かべて戌子が紫電に包まれたホッケースティックを構えた。
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