夢潰すテスト

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「弁慶作戦大成功ね!」   亜梨子が胸をはって言う。   「さっきのが作戦!?本気だっただろ!」   「本気でやらないと相手に伝わらないじゃない?弁慶だって手加減しなかったでしょ?」   無言の大助、霞王はというと「俺様は本気だったけどな」などと言っている。   とりあえず1時間目は無事大成功、二時間目も3時間目も無事に成功して一日目終了、   そしてテスト最終日   最後の教科がきた!   「ついに来たわ……数学!」   「試験監督は誰かな~ん?」   亜梨子と初季が会話してると1人の先生が教室に入ってきた。   「皆さん、もうすぐテストだから席についてくれ~」   予想外の先生がきた、土師圭吾だ。   「ちょ!何でテスト作った先生が試験監督何ですか!?」   利菜が講義する。   「ボクの気分だよ~?それにボクが試験監督だと困ることでもあるのかぁ~い?」   ニヤリと笑い土師が言う、最悪の展開だ。   汚れたチャイムが聞こえる、テスト開始だ。   皆が黙々とテストを受けている…詩歌はとりあえずテストを頑張ってみた。   問1 千莉の誕生日は?   「…………」 クラス中が黙り込む、千莉はというとわかったという顔をして回答している。   問2 3+1は?   「………」   問3 ζ関数ζ(S)=∑∞n=1 1/nsで0<Re(S)0<1の範囲ならば、ζ(S)=0の解は全てRe(S)=である事を2/1証明せよ。   「レベル極端すぎなんだよ!!誰が解けるんだ!」   クラス中のほとんどの生徒が叫んだ、一部の生徒、愛理衣や茶深はスラスラと回答している、千莉は点字式マークシートでどうやら二択のため勘で回答している。   「私語は慎むように」 土師が笑いながら言う   詩歌はとりあえず先に進んだ。   問4 静止衛星が何故止まって見えるか語群をヒントに【地球の重力】と 【地球の自転】という言葉を使って証明せよ 【語群】 ①〔秒速1.9kmで止まって見えるはずだが、高度2万kmの所では、秒速3.9kmでないと落ちてしまう〕 ②〔地球の自転速度は赤道上で秒速0.46mだ〕 ③〔秒速1.9km、高度2万km、秒速3.1km、3万6000km〕   数学関係ねぇぇぇぇえぇ!理科だよ!しかもハイレベルだし!   ほとんどの生徒が心中で怒鳴る   「先生!」   手を上げたのは堀内愛理衣だ、流石の愛理衣もわからないのだろう。
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