予感

4/8
前へ
/121ページ
次へ
4時間目の チャイムが鳴った。 次は昼食☆ 私は クラスの友達 三人で手を洗いに行った。 「…菜実!!菜~実ッ!!」 「えっ、 あっ、 ごめん!何??!」 「聞いて なかったでしょっ!!」 「ごめん....。」 私は 今日ずっと ぼーっとしていた。 何も考えることなく・・・ 私の友達の一人が 急に大きな声を出した。 「あー!! 恵里~久しぶり~!!」 恵里.... 今 一番会いたくない人の一人 少し距離が 遠かったので 恵里が2、3歩前に出て 手を振った。 よく見ると 恵里の隣には誰かいる。 恵里が その隣の人に 話しかけている。 すると もう一人の友達が大声で 「直斗~久しぶりっ!!」と 言って 飛び跳ねながら 手を大きく振った。 直斗は 返事に 小さく手を振った。 お昼ご飯を 今から食べようと 思っているのに 私の気分は最悪だ…。 「ねぇ…早く手 洗いに行こうよ…?」 この場に居たくない、、、。 早く立ち去りたい、、、。 そのことしか 頭に浮ばない、、、。 「ん~。菜実っ!! ちょっと待って!!」 はぁ……。 なんかもう何もかも嫌だ。 授業が終われば 次はクラブ... クラブ・・・。 クラブは今日から始まる 嫌だ、、、。 恵里とは 同じクラブに入ると 2人で決めていた。 それはいい。 嬉しいこと... たまたま 悠哉と同じクラブだと いうことも別にいい。 だけど なんで よりによって 直斗と 同じなのだろう、、、。 入部届を提出してから 顧問の先生から 部活員の表のような ものをもらった。 その時から なぜ直斗と 悠哉と 恵里と 同じクラブだと いうことに 少し不満を抱いていた。 クラブに行ってまで 恵里と直斗が仲良しだと いう事を見たくない。 廊下で見るだけでも 辛いって言うのに…。
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

116人が本棚に入れています
本棚に追加