116人が本棚に入れています
本棚に追加
初日のクラブなのに
足が進もうとしない。
バスケットボール部に
入部届を出していた私は
今日、一日中考えていた。
なぜ
男女一緒に
練習するのか、、、。
人数が少ないらしいから
仕方がないんだけど…
心の奥では納得できない。
「1セット目~!!!」
先輩の声が聞こえる。
入部届を提出した日は
クラブができる日を
待っていたのに、、、
「あれっ?菜実ちゃん、
どうしたの?
クラブ始まってるよ~」
先輩に声をかけられ
我に返った。
「あっ、、、
今行きま~す!!」
「分かった!
じゃ今日は体育館だよ♪
みんな待ってるから!!」
「はいっ・・・・」
私は
重い足取りを
引きずるようにして
体育館へ向かった。
「6セット目~!!
ファイトー!
一本目~!!!」
私は6セット目と
聞いて
急いで練習に参加した。
・・・・・・。
6時30分。
クラブが終わる。
家に帰るまで
何をしてたのか
自分でも分からない。
何を考えていたのかも
分からない。
何がしたかったのかも
分からない。
何もかもが分からない。
そんな日が何日も…
何ヵ月も続いた。
最初のコメントを投稿しよう!