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「またクラス離れたね…。
菜実~...」
「そうだねぇ、、、」
私達には
運がないのだろうか。
つくづく嫌になる・・・。
「松田~!!
クラス離れたな・・・。」
「あっそうなんだぁ。
ちょっと残念だね…
ははは...。」
恵里自身、
心の中では
ちょっとなんて程度
じゃないほど
残念がっているだろう。
顔に出ている。
「まぁ、
また廊下とかで
会ったらしゃべろ~ぜ♪」
「うんっ!!!」
ほら、機嫌直った~。
顔に出過ぎだよ…。
「菜実っ!!」
「ん~…??
悠哉か....
何~??」
「なんか
俺としゃべるの
だるそうだな~…」
「そんなことないけど何?」
だるいと言うより、
恵里と直斗が
しゃべっているのが不満。
「今年も同じクラスだな~
よろしくな~☆」
「そうなんだっ!!
こっちこそ
仲良くしてよね~!!」
「おう!
序に言うけど、
直斗も
同じクラスだぜ~!!?」
「へぇ…。」
「随分冷めてるな、、、。」
「別にどうでもいいもん…」
本当は
すごく嬉しいんだけど…
「菜実~…。」
恵里は私に小声で言った。
「菜実とも
クラス離れちゃったし…
直斗とも
クラス離れちゃうし…
どうしよう....。」
私にとっては
恵里が
直斗と
クラスが離れて都合がいい。
「うーん…
また
クラブで
会えいんじゃないの??
意外と
一年って早いし、、、??」
本当の事を言うと
恵里の不幸がすごく嬉しい。
「うん。
頑張る!!!
じゃぁね、、、??」
頑張らないで欲しいと
思ってしまう。
「頑張って!
恵里っ!!
応援してるからね...」
嘘ばっかり・・・・。
最近、
嘘を付くことは
よくないと思ったりもする。
でも、
勝手に口から出てくる。
感情を....
私が直斗を好きな事を....
周りに
バレないようにするには....
私には嘘しかない。
嘘を付く事以外
できないんだ…。
そんな自分が悔しい。
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