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「おはよ!!」
この声は…
悠哉…?
「うん、おはよ...」
「じゃっ」
なぜか
悠哉はその場を
すぐに離れた。
「おはよぉ☆★」
しばらくしてから、
機嫌がいいのが
分かるくらいの元気で
話しかけてきたのは恵里だ。
恵里が
こんなに元気なのは
だいたい私にも分かる…
直斗と
何か
してたんだろうな、、、。
「おはよ。」
「ねぇ!菜実~聞いてぇ!!」
「うん。聞いてる。」
恵里は
私の機嫌が
良くないというのを
余所に話し始めた。
「あのねぇ!!
今日
たまたま
朝来るの遅くてねぇ...
それでね...
途中からね…
直斗と
一緒に来たの!!
ちょっとなんだけどね、
す~ごく嬉しかったんだ!!」
やっぱり直斗が好きなのは…
という
不安で
私の頭の中は
いっぱいだった。
「良かったねぇ…♪」
つい
思ってる事と
反対の言葉を
言ってしまった。
この言葉を言うのが
精一杯だ。
「うん!!」
恵里は頬を
真っ赤にして
にやけていた。
「じゃ、
そろそろ授業始まるから」
私は
逃げるようにして言った。
「じゃぁねぇ☆★」
あーぁ、、、
なんか
めっちゃショック....。
この日の授業の事なんて
全く頭に入っていなかった
私は
もしも
帰り道に
直斗に会ったら、、、
恵里の事を
どう思っているのかを
聞こうと決めた・・・。
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