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ガヤガヤと騒がしい朝の教室。次々と生徒達が登校してくる。
「おはよー」
合言葉みたいな挨拶をかわすと外へと遊びに行く。丸光眞紀は席から見ている。眞紀に対しておはよーと相手から声を掛けてもらったことがない。ましてや声を掛けると苦笑いをして去っていく。しかし、小学四年生の眞紀はまだ知らない。まだ今が楽しい時期だ、と。
ただ、眞紀には仲の良いクラスメイトはいる。休み時間には遊んだりしている。自分にはいじめとは無縁と考えていた。体育館の前で、女子とこおりおにをしながら思う。
教室に戻れば話もする。ただ、何かよそよそしいと感じてはいたが口には出さなかった。そんななか、担任の先生が一人の少年を連れて入って来た。
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