作文

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 翌日、眞紀は風邪をひき学校を休んだ。心底ホッとした。病院の帰り際卓とばったり会ってしまった。 「さぼりかよ~、わりー奴」 男子達と笑いながら去って行った。  次の日に、学校へ向かう。教室に入る。昨日休んだ事が書いてある連絡帳を先生の机に置いた。席につく際に、同じ班で斜め前に座っている田口亘とぶつかってしまった。亘はぶつかったところを引き攣った顔でパンパンとはたきはじめた。理由は予想出来たが眞紀は一応聞いてみた。 「何やってんの?」 亘ははたきながら答える。 「ん?痒いから叩いているんだよ。」 あっそ、とつぶやき席へとついた。そこへ明仁と卓、隆文が入って来た。眞紀の連絡帳を目ざとく見つけると、棒のような物で床に落とし踏み付ける。 「きったね~。丸光菌がついた」 はしゃぎながら追い掛け回している。どうやら、その丸光菌をなすり合いをしているようだ。 「何してるの」 先生の声に驚き席に着きはじめた。先生は連絡帳を拾い自分の席に置く。そして口を開いた。 「今日の道徳は皆に作文を書いてもらいます。内容は何でもいいので書いてください」 そういって原稿用紙を配る。隣にいる明仁は投げるように渡してきた。眞紀は睨み付けながら原稿用紙を受け取った。書く内容は決まってる。 いじめ に ついて、だ。
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