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「おい、バケモノ。」
「そこで何してんだよ!」
「え…?」
気分転換に森の近くを散歩していた。
村に行くと騒がれるから…。
だが、村の子供たちに会ってしまった。
年は12、3ぐらいだろうか…たいして年は変わらないだろう。
遥かに、ぼくより体がでかくても…だ。
「なぁ、コイツもしかして…」
「あぁ…」
「え?何?」
「だからな…」
三人の少年たちはボソボソと何かを話している。
(面倒なことにならなきゃいいけど…)
こういう時に限って、嫌な事は起きる。
「やっぱりバケモノだな!」
「ここ通って良かった!」
「希未ちゃんは守る!」
口々に叫び出す少年たち。
(何言ってるんだろう。てか、その前に……希未ちゃんって………誰!?)
絶対誤解をされているだろう状況に、ただ呆然と立っているしかなかった。
それを、図星と思ったらしい少年たちは、次々に罵声を浴びせる。
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