ー異世界ー

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美優の近くのダストはとりあえず斬り倒した。 「美優ッ、絶対に俺から離れるなよッ! 美優もその杖を使って美優も戦うんだ!」 「戦うって……魔法も使えないのにどうやってッ!?」 「杖の使い方は他にもあると思わない?」 「……なるほどッ! ていッ!」 美優に向かって跳ねてきたダストを、美優は杖で思いっきり叩いて潰す。 「…み、美優にも倒せたッ!!」 美優は嬉しそうに喜んでいるが、一緒に喜んであげている余裕は俺にはない。 次々と向かってくるダストを次々と真っ二つにする。 『初めての戦いにしては最高じゃ~ん! これは期待大だねッ。 でも……あれはどうかな?』 「…な、何だよアイツッ!?」 羽が生えて、鳥のような姿で飛んでいる新しい種類の敵が来た。 「……フウさんッ! 弓は出せませんかッ!?」 『弓? もちろん出せるけど……ほら。』 美優がフウさんから弓を受け取った。
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