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『君たちの戦いを見ていて、僕も光が見えてきた!
さぁ、僕らの村はもう少しだ。』
テンションが上がる俺たちの足取りは軽く。
[サリュ村]
歩いて間もなく、魔法使いの格好をした人で賑わう村に着いた。
「…ねぇ、フウさん?
この村、広さの割りに人が多すぎない!?」
村の広さはごく普通。
だけど、人の多さは超異常。
『……それはね、ここマジカライズ中の全ての人がこのサリュ村にいるからさ。』
「…要するに、1つの世界にいる全ての人が1つの村に居るようなもの?」
『……そう、煌くんの言う通り。
他の村はね……全て奴らに消されたんだ。』
「…村が消された……?」
美優が凄い顔をしている。
「……ダークⅩ機関にⅩガーディアンズ。」
『……そう、奴らだよ。
他の村から生き延びて来た人たちが集まって集まって……今のサリュ村の状況になったんだ。』
「…ヒド過ぎますよォ……。」
「…そいつらを倒せるのは俺らだけ……か。」
『……そうだよ。
君たちしかいない。』
『…フウ~~ッ!
やっと帰って来たのねッ!』
村の奥の方から俺らが居る入口の方へ叫びながら走ってくる女の人が見えた。
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