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伸びてた4体が目を覚まして起き上がってきた。
「さぁ~て、ワンパターン攻撃しかない能無しのこいつらは同じ倒し方をすれば倒せるだろうな。
だけど、わざわざレーザーのチャージを待つのもなんだしなぁ……にぃ。」
にぃと笑った後、構えた剣を4体に順に向けて。
「お前らは真っ二つにしてやるよッ!」
何だか戦ってる内に気付いたんだけど……俺、いつの間にかメッチャ楽しんでる。
何て言うか……ゲームの主人公になった気分だ!
「おらッ!
ていッ!
喰らいやがれッ!!」
剣は我流。
振り慣れてるバットのスイングのような横斬りを駆使して、あっという間に4体を真っ二つに斬り終える。
「…しゃあぁぁぁッ!!」
『…ひゅ~、相変わらず魅せてくれるねぇ~!』
ガッツポーズを天高く上げる俺にフウさんの拍手と言葉が飛ぶ。
「ヘヘッ!」
ピースをしながらベアーさんの顔を確認すると、不敵な笑みを浮かべている。
『…気に入った。
良いだろう、俺がお前の我流のそのヘナチョコ剣術を一から叩き直してやる。
……ただし、命の保障や責任は取らねぇかんな。』
「…お願いしますね、し・しょ・う。」
『…し、師匠とか言ってんじゃねぇッ!
さ、さっさとついて来いッ!』
……やっぱりな。
こうゆうタイプの人に限って、こうゆうのに弱いんだよなぁ。
『ふふふふ…。』
歩き始めた俺らの後ろでフウさんがずっと笑っている。
『…いつまでも笑ってんじゃねぇッ!
気持ち悪ぃからさっさと失せやがれッ!』
『はいはい。
じゃあ、煌くんは任したからね?
煌くん、気難しい奴だけど頑張るんだよッ!』
「はい、大丈夫です。」
フウさんは風のように去って行った。
『…ったく……気に入らない奴だ。』
まったく、この人たちは仲良いんだか悪いんだか…。
まっ、とりあえず特訓頑張りますか。
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