階段

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私には、小学校に入った時から仲良しな友達が居て、その子と一緒にバレーボールクラブに入ったんだ。 まぁ、その子は性格は良いし可愛いしで誰からも好かれてたんだよね。 あえてここでは『チカちゃん』と呼ぼう。 チカちゃんも私も受験なんてしなかったから、自動的に地元の中学に進学するわけ。 1・2年と残念ながらクラスは離れちゃったけど。 中学生にもなると、周りはみんな“誰が好き”とか“誰と付き合ってる”とか、微笑ましい話題が尽きなくてさ。 いつだって女は女、男は男なんだ。 惹かれあうのは当然だよね。 ただチカちゃんからそういう類の話は聞かなかったなぁ~…。 私はといえば、フラれた相手をまだ引きずってるわけで… まぁ、これはいいとして。 目の前の問題をまず処理しよう。 隣の席に座る君は誰? 坊主から辛うじて野球部なのは察しがつくけど、全く知らないんだよね…。 そう。私の問題点。それは… 人見知りが激しすぎる!! 内心ドッキドキしながら隣の席に座るわけですよ。 加えて、彼は世間一般から見て『イケメン』というカテゴリーに入るんです。 “根暗な無口でいよう” と決心させた瞬間でした。 ところが、彼が結構おしゃべりで茶目っ気たっぷりなもんでさぁ… さっきまでの固ぁ~い決心を見事瞬殺してくれたんだよねぇ。 そりゃあもう即友達協定を結んだよ! 何はともあれ平和な日々が訪れようとしてましたとさ。
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