また、恋がしたくなる。

Vol1.コンビニ娘。

あ～だりぃ。最悪。タバコ切れてるし。我慢……無理。

コンビニ行くか。

「いらっしゃいませ～」

若い女のキャピキャピした黄色い声で出迎えられた。

「マイルドセブン一つ」

俺はいつもの決まり文句のように、その一言だけ言い放ち、財布の小銭を漁った。

300円を揃え、差し出す。

いつもならこの時点で、商品のタバコがレジ台に置いてあり、300円と引き換えにレシートも受け取らず帰れるとこなのに。

レジ台に置いてないどころか、まだタバコを探している。

あ～あぁ、だりぃ。要領悪い店員に当たったな～。