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終夜はその天使達の笑い声に怒りを覚えた。彼にしては天使達に対してが初めての怒りという感情…
「いつか…いつか絶対に復讐してやるんだ…っ」
声のする方を睨み付けて終夜はある場所へと向かう。
魔界──グランテッド
終夜は魔界にある組織の本部にたどり着く…辺りを見回してみると今までに見たことのないものばかりが彼を待っていた。言葉が見つからない…諦めて終夜は本部の中に入った
本部内は意外にも教会のような印象を与える。たくさんある部屋の中でもひときわ大きい扉を終夜は開いた「おや?貴方のような子供がどうしてこんな場所に。まさか…この組織に入りたい…とか?」
入ってしを迎えたのは銀髪の青年だった。終夜にとっては見慣れない青色の瞳…深い青の瞳は幼い終夜を見ていた。
「はい…この組織に入りたいんです」
「なるほど…さては天使達のせいかな?あの悪魔のような天使。僕も天使達のことは大っ嫌いだし…君の気持ちもよくわかる。だけどね坊や…まだ君にはこの組織は厳し過ぎるよ」
銀髪の青年は机の上で手を組む。そんな青年の言葉など終夜は気にしなかった。「それでも入れて下さい…っ…」
「何を言っても君の決意は意外にもかたく…諦めてはくれない…か。…まあいいだろう、だが今の君では何度も言うが厳し過ぎる。先生を一人つけよう…飛鳥」「解りました、私が彼の世話係をやればいいんですね」
急に背後に現れた青年の声に終夜は驚いて振り向く。「っ…!?」
「初めまして少年。私は飛鳥…宜しく」
差し出された手を終夜は弾く。
「…随分私は子供に嫌われる……その内心を開いてくれることを祈っている」
「……っ…」
終夜は飛鳥を見てかなり警戒していた。
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