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目は
覚めていた
外は
寒かった
乾燥した空気が
悲鳴を刺す
鼻をすすり
探る
ように
歩んでいた
理科室の
君は
飼育用の魚
保健室の
君は
白いベッドで
仮病を囁く
僕は
灼熱の言葉を
吐いて
逃げた
つもりでいる
いつか
見たのは
屋上から
落ちる
君
窓の
内側から
見た
僕
さよならの
瞬間
君は
笑ってた
朝焼けの
校内
君は
終わらない
時間を
持て余しながら
僕の声を
待っている
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