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「そうか、そんなに寝たいなら一生寝せてやろうか?」
美香と美琴の後ろでそう言いながら肩を軽くポンと叩く青年がいた。
それが、今、会話に出てきていた長男、響平だった。
凄いことに誰も響平が声を出すまで気が付かなかったのだ。
「響兄、今のは美琴が日頃から言ってることを言ったまでで」
美香は冷や汗をかきながらも必死に笑顔を作って、罪を美琴になすりつけていた。
「お、おまえ、私一人に罪をなすりつける気か!」
美琴も美香のいきなりのフリに動揺して、呂律が回らなくなっていた。
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