一日の始まり

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「響平兄さん、まだ寝ててもよかったのに」 美里が申し訳なさそうな顔で、食事を辞め、口を開いた。 「いや、今日はちょっとな」 響平が自分の席に座って、笑いながら言った。 「ちょっと待ってて!今から朝食の用意するから」 美里はそう言って急いで立ち上がろうとしたが 「いや、今日は俺がやるからいい」 と響平に言われて、動きを止めた。 「めずらしー」 美里以外の声が不可能なくらいのピッタリのハモりを見せていた。
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