一日の始まり

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「かっこいい、かっこ良すぎるぞ、響兄、何か悪いものでも食ったのか?」 美香は驚きのあまり橋を落とし 「……全くだ、今年初いいこと言ったか」 美琴は美琴で感動の眼差しで響平を見 「響兄にも優しいところあったんだ」 さっきまで寝ぼけていたハズの謙介まで、目をぱっちり開けて響平を見ていた。 「うるせえ、俺は最初っからカッコイイわ!っていうか、今年初な訳ねえだろ!毎日言ってるわ!聞き逃してんじゃねえ!あと、俺は優しいところだらけだ!」 響平の言葉に真哉と美里は普通に感動し、あれだけの長い台詞を噛まずに言い切れたことに謙介、美香、美琴の三人は感動していた。 全員が感動していることには変わりないので、何に感動しているかは響平はわかっていなかった。
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