一日の始まり

9/29
前へ
/455ページ
次へ
真哉が言い終えたぐらいのところで謙介と美香が降りて来て、居間のドアを開けた。 「美里、真兄、おはよう。……美琴、後で覚えておきなよ」 美香はまだデコを摩っていた。 鳩尾よりデコをこずかれた方が痛かったようだった。 「何かあったのか?」 真哉が黒い制服のボタンを閉めながら、不思議そうな顔して言った。 「真兄聞いてくれ!美琴が……」 「何でもありませんお兄様、ベットから落ちただけです」 美琴は笑顔で美香の言葉を遮った。
/455ページ

最初のコメントを投稿しよう!

466人が本棚に入れています
本棚に追加