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｢あぁー…｡暇だ｣
あれから約二時間､
掃除を終えたオレはそのままゲーセンへと向った
が､
まぁ､ほら…
どんなゲームもあっという間に攻略出来ちゃうからさ…
いつもすぐ飽きちゃうんだよね
‥で､する事と云えば
勝手の知れた街をぶらぶら歩く事位
人がごった返す都会の街
ユーホーキャッチャーでとったぬいぐるみでパンパンに膨れ上がった鞄が邪魔くさい…
ジリジリと鳴く蝉の声と
クラクションの音が混じって
不快な音楽を奏でている
｢‥あ､れ？｣
その時､
‥ふ､と有ることに気付く
｢この光景､なんかダブる…｣
ジリジリと鳴く油蝉
喧騒飛び交う街の至る所で響く車のクラクション
信号待ちをするたくさんの ヒト…
あっれぇー…
なんか嫌な記憶とダブるなぁ
いや､まさか無いよね
オレは人混みの中に
"あるもの" を探す
｢まさか…有る訳ないよね｣
そう､それは
ピンと天に向かって伸びる
真っ白な二本の
ウサギ耳
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