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「おぉーッ、久しぶりっ」
あちこちで、
歓喜の声があがる。
今日は3年ぶり、
6回目を数える
同窓会。
普通、同窓会といえば
回を重ねるごとに
人数は減って
いくのであろうが、
不思議と
僕たちの同窓会は
男子も女子も
結構な人数で
集まった。
フミオもダイキも
毎回姿を現した。
もちろん
僕もカイキン賞だ。
思い出話に花を咲かせ、
盛り上がりがピークに
達するころ、
フミオはおもむろに
立ち上がり、
大きな声で
「I am a pen!」
「I am a pen! あはは」
すかさず
ダイキが
フミオの横に立つ。
遅れて僕も。
「お前はペンか‼」
ダイキが突っ込む。
「じゃあ、なんか書いてみそ」
僕は服をたくし上げ
最近出てきたお腹を
突き出した。
フミオがそのお腹に
頭をグリグリと
押し当てる。
ドワッ
と、皆が大笑いした。
同窓会の
恒例行事の
ミニコント。
昔とかわらず
皆の笑い声は、
ずっと続いた。
ずっとずっと
続いた。
ずっと続くと
思っていた…
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