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これが私の下僕ども
清々しい午後の生徒会室。
俺達生徒会は来週の総会のための資料作りをしていた。
「日本の未来はウォウウォウ ウォウウォウ」
!?
「翔吾の未来は・・・・・・」
「ちょっ、寅吉先輩!何でそこで目をそらすんですか!?」
「ごめん、翔吾。」
だから、どうして哀れそうなめでこっちを見るんですか((((;゚д゚)))
「こらそこ!手が止まっているぞ!!」
いやいや、俺は悪くない!!
騒ぐ俺達を指摘してきたのは、生徒会長の遥南先輩だった。
「全く・・・このままでは先が思いやられるぞ。」
そう言って頭を抱える遥南先輩。
今度はミ●モニを歌い始めた寅吉先輩は無視しとこう。
「放置プレイかよ!?」
「勝手に解説にツッコミ入れないでください!!」
「こらそこ!うるさいと言っているだろう!!」
だから俺は違いますって。
俺の心の叫びを、遥南先輩は知る余地もなく(知ってたら逆に怖いけど・・・)怒鳴りちらす。
確に量が量だもんな;;なんでこんなに忙しいんだよ。
それと、
「何で人が集まらないんですか!?」
今度は口に出した俺の問いに、遥南先輩は眉を潜める。
「確に。華菜はツチノコ探しで忙しいと聞いていたが、他の連中はどうでもいいような用事だろう。」
いやいや、ツチノコ探しも十分どうでもいいです。
超美形生徒会長は超シスコンなのだ。
「ハイ隊長!」
珍しく出席していた寅吉先輩が、挙手した。
「観琴さんは入稿が間に合わないとかで、マンちゃんは次の獲物を追っかけ回してました!」
入稿!?獲物!?
「ふむ。そうか」
え!?会長、何納得しちゃってるの∑( ̄□ ̄;)
つか入稿とか獲物とかって何!?
「樺沢はやはりサボりか。」
「他のメンバーも十分サボりだと思いま「華菜はサボり等せん(くわっっ)!!!!」ひぃぃいぃ((((T□T))))!!」
閻魔大王のような形相で睨まれ、俺は扉まですっとんだ。
怖いって!!キャラ違うってアンタァァ!!!!
未だに笑ってる膝を制し、立ち上がろうとしたら・・・
ガチャッ
「仕事は進んでる?使えねぇ愚民ども。」
ごす。
「ゴフッ!!」
チビとはいえ、高校生男子の俺を反対側までぶっ飛ばし一人の少女が侵入してきた。
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