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「あら翔吾くん。そんな所にいたら邪魔でしょ。」
垂れ下がるストレートをかき揚げ、サラリと『邪魔』と言ったのは副会長の真夜先輩。
見ての通り、毒舌です。
「生徒会副会長の邪魔を邪魔をしてはいけないって書いてあるでしょ。」
「どこに!?」
かなり自己中でもある。
つか、さっき俺突き飛ばされたよね!?
「あら、今日は少ないじゃない。またどこの男のケツ追い掛けてるの、あのメス豚ども?」
メス豚(;´Д`)!?
今の毒舌どころじゃねぇよ!!
本音漏れ出したどころか垂れ流しだよ!!!!
「華菜はメス豚じゃない!!」
言うと思った、変態シスコン!!
「だいたいな・・・「ダマレ」ぐわぁぁ!!」
!?
会長が苦しみ出した((((;゚д゚)))
ちょ、真夜先輩!何したの!?怪しげな術とかに目覚めちゃったの!?
「さて・・・今日は良い天気ね♪」
『♪』じゃねぇよ!!!
会長口から泡吹いて倒れてるよ((((;゚д゚)))
寅吉先輩はもはや何も見なかったことにしたいらしく、あさっての方向を向いていた。
で、ちょうどその時
「御用だ御用だぁ!!」「ぐぼはぁ!!」
開けられていた窓からすっ飛んできた物が、狙った用に俺を直撃した。
「隊長!ツチノコ発見しやした!!」
マジで!?
すっ飛んできた物体。それは遥南先輩の妹、華菜ちゃんだった。
・・・ここ三階なんですけど。っていうのは今更突っ込まなくていいんだね。
って、華菜ちゃんが誰か担いでる。
それツチノコじゃなくて人!!
しかもよく見ると生徒会メンバーの葵だし!!
「おお、華菜!愛しの妹よ!!」
「へい兄貴!10年ぶりだな」
お前ら昼休みに廊下で抱擁してただろ!
会長、立ち直り早いし!
「華菜・・・兄さんは死の瀬戸際をさ迷ったよ。お花の咲いた川の向こうでパピーとママンが手を振ってたよ・・・」
あんたの両親まだ生きてるだろ!!
この前商店街で見掛けたぞ。
「花が咲いてるのは貴方の脳内の方でしょ?」
来たよ、毒舌副会長!
(でも最もな意見だ・・・)
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