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珍しく他の男子と話してるのかと一瞬思ったけど…
そこにいるのは、泣きながら怯えてる竜だった。
イジメられてるんだ…!!
俺は一目散に駆け出して、そいつらを止めた。
俺はクラスのリーダー的存在(こんな前からね/笑)だったから、そいつらはすぐ引き下がってくれた。
『なぁ…大丈夫か?』
『……』
『ごめんな。すぐ助けてやれなくて…』
俺はそう言うと、ハンカチを取り出して竜に渡そうとした。
その時、
『………矢吹…くん……ありがと』
『……………え?』
俺は一瞬何が起こったのか判断出来なかった…。
初めて…竜が話した…
初めて…竜の「声」を聞いた…
初めて…「俺の名前」を呼んでくれた…
その事が何よりも嬉しくて、なんて答えればよく分からなかったから……俺は満面の笑みを浮かべて
『どーいたしまして♪』
そう答えた。
その時から、俺はコイツを守り続けたいと思ったんだ…
これが俺の「ときめき」
家に帰って竜ちゃんを見つけると
『ただいま』
『!…おかえり』
今の竜は少し笑って返事をしてくれる。
そんな竜が愛しい。
竜のときめきは何なんだろーな?
そして、あの時の事…覚えてるんかな?
ま、いっか♪
今ここにアイツと二人で住んでるって事が、俺が守り続けてるってゆー、何よりの証拠だからサ(笑)
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