11/12(月):隼人

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珍しく他の男子と話してるのかと一瞬思ったけど… そこにいるのは、泣きながら怯えてる竜だった。 イジメられてるんだ…!! 俺は一目散に駆け出して、そいつらを止めた。 俺はクラスのリーダー的存在(こんな前からね/笑)だったから、そいつらはすぐ引き下がってくれた。 『なぁ…大丈夫か?』 『……』 『ごめんな。すぐ助けてやれなくて…』 俺はそう言うと、ハンカチを取り出して竜に渡そうとした。 その時、 『………矢吹…くん……ありがと』 『……………え?』 俺は一瞬何が起こったのか判断出来なかった…。 初めて…竜が話した… 初めて…竜の「声」を聞いた… 初めて…「俺の名前」を呼んでくれた… その事が何よりも嬉しくて、なんて答えればよく分からなかったから……俺は満面の笑みを浮かべて 『どーいたしまして♪』 そう答えた。 その時から、俺はコイツを守り続けたいと思ったんだ… これが俺の「ときめき」 家に帰って竜ちゃんを見つけると 『ただいま』 『!…おかえり』 今の竜は少し笑って返事をしてくれる。 そんな竜が愛しい。 竜のときめきは何なんだろーな? そして、あの時の事…覚えてるんかな? ま、いっか♪ 今ここにアイツと二人で住んでるって事が、俺が守り続けてるってゆー、何よりの証拠だからサ(笑)
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