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昨日は竜ちゃんにボコボコにされ、酷いもんだった…
しかも口も聞いてもらえてない…
結構ノリノリだったくせに……ってこんな事考えちゃだめだ。
お風呂も一緒に入ってくれなかったし、一緒に寝てもくれなかった…
そして今日…あまりの竜不足に耐えられず
『竜~~…悪かった』
と泣きながら謝った。
すると竜は小悪魔ちゃん的笑みを浮かべて
『今日の買い物一人で行ってきたら許してやる』
と言ってくれた。小悪魔顔も可愛いな///…って、
!!!!!
いつも一緒に行くお買い物を俺ロンリネス!?!?
愛をもっと育む為に手を繋ぎながら行く、アノ愛のロードを俺一人で…!?
…んでも仕方ないから買い物行きましたよ。一人寂しく。
大した量ないからコンビニに買いに行ったんだけど、夕方近くだったから女子高生いっぱいいて……ふとこんな会話を耳にした。
『い~なぁ~私もときめき欲しぃ~!!』
『先輩と今までそんな経験したことないし』
『てか、ウチら3年だしもーすぐ卒業じゃん!?どーするよ!』
『…ウチの青春は大学入ってからかな;;』
へぇー…今どきの高校生って必ず恋人作ったりして、青春真っ盛りなんかと思ってたのに…案外そーでもなぃのか…??
俺の一番の「ときめき」は何だろーな?
やっぱり…竜が俺の名を初めて呼んでくれた時かな……(笑)
小学一年の時に、初めて俺たちは出会った。
クラスが一緒だったんだ。
俺は元からこんな性格だったから、すぐクラスに溶け込めたんだけど……前々から人見知りの激しい竜は、一人でいることがほとんどだった。
それに、誰かが話しかけても何も答えてくれないし……竜が誰かに話しかける事もなかった。
そんなアイツをほっとけなくて、俺は少しでも距離を縮められるように時々話しかけていたんだ。
でも、うなずくぐらいしかしてくれなかった。
…そんなある日、俺はたまたま竜がクラスの男子3人に言い寄られてるのを見つけたんだ。
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