I LOVE Childhood Friend

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「行ってきまぁす」   そう言ってドアを開けて外に出る。   「おはよう、麻海」   門の前で待っていた男の子が私に気付き笑顔になる。   「蓮…おはよう」   「行こっか」   男の子…竜胆 蓮(リンドウ レン)は歩き出した。 私、片瀬 麻海(カタセ マミ)も隣に並んで歩く。 のんびりと学校に向かう。 私はこの時間が好き。 蓮と2人きりになれるから。   「なぁ、麻海 今日の夜、家行っていい?」   「またぁ? まぁ、いいけどさ…」   「じゃあ、クラブ終わったら行くわ」   「うん…」   蓮が来てくれるの嬉しい。 でも…また“あれ”だろう…。 “あれ”とは恋の相談…。 そう思うと私は憂鬱だった。 そぅ、私達は恋人じゃない。 只の幼馴染みなの…。 でも、私はずっと蓮のことが好きだった。 蓮は気付いてくれないし、伝えるつもりも今のところない。 今の関係が崩れたり、気まずくなるくらいならこのままの方がいい。 でも…恋の相談はやっぱり辛いよ…
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