月曜日

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目の前の惨劇に唖然とするしかなかった。 車の中には人がいる。 助けに行かなくちゃとわかっていても、足は動かなかった。 今の今まで、殺されそうだった出来事は頭からすっぽり抜けていた。 人が集まってくる。 「おい!!そっちのドアは開かないか?!」 「大丈夫か!!生きてるか?!」 「誰か救急車呼べ!!」 「危ないから近寄るな!!」 男の大人の人が数人掛かりで車の中の人を引っ張りだす。 「ガソリンに引火するぞ!!離れろ!!」 誰かの言葉を皮切りに、車の前方の方が爆発した。 凄まじい音に、思わず後退る。 助けられた男の人は、腕が血塗れだった。
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