二章~間宮家~

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まだ、行動するには早い時間だ…… 久遠はベッドから急いでおり、壁に立てかけてあった、飾り用のナイフを取って、ドアの横で待った。 どうやら、この部屋に近付いて来てるようだ。 飾り用と言っても、本物なので、切れ味も物凄い。 これで頸動脈を切られたら………言うまでもなく死ぬ。 ドアから入って来ても見につかない所に身を潜めた。 やがて、人の気配はこの部屋の前に立ち止まり、素早く体をドアの隙間から滑り込ませた。 侵入者はドアが音をたてないようにゆっくりとドアを閉める。 そっと息を吐いた途端、首元に鋭い凶器のようなものが当たっているのを感じた。 「…ッ!!!!」 声を出そうとしたところ口を手で封じ込められた。 この体格と力からして男だろう……。 .
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