二章~間宮家~

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「って事は、お前が……恭二…か?」 「………はぁあ?」 ――この男は、俺の部屋だと知ってたんじゃないのか? 「この部屋は俺、間宮きょ、う、じの!!」 俺がそう言うと、男の力が弱くなったのが分かった。 ――あれ…?そーいや、この男…俺の名前を知ってた……。 顔と部屋は知らないのに…? 名前だけ知ってるなんて変じゃないか……? 身の代金目的の誘拐犯じゃないのか…? あれこれ考えているうちに、パチッと電気がついた。 思わず目を閉じてしまう。 目を開けると、俺と同じ年ぐらいの男がいた。 電気をつけたのはコイツか? いつの間にか、体を封じ込められていた圧迫感が無くなっている事に気付いた。 「すまない、侵入者だと思って捕まえる所だった。」 「…………へッ?侵入者?俺が?」 男がコクリと頷いた。 ――捕まえようとした…?あれが…? .
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