1738人が本棚に入れています
本棚に追加
/135ページ
いきなり入ってきたじぃちゃんにもビックリしたけど、それよりもじぃちゃんが言った言葉に一番驚いた。
「どーいう事だよ、じぃちゃん!
じぃちゃんの息子は和志オジさんと和依オジさんの二人だろッ!?
それに母ちゃんの3人だけじゃないか!?
ついにボケが始まったのか!?」
「失礼な!!まだこれっぽっちもボケとらんわ、クソ餓鬼が!」
「それはこっちに、置いといて」
物を横に退ける動作をする恭二。
「じゃあ何で息子なんさ!?」
「養子として引き取ったんだのだよ!」
「ハァ!?んで、何でその養子になった人が俺の部屋にいた訳?
つか、養子がいたなんて始めて知ったよ!!」
「当たり前だ!!このバカ孫がぁあ!
昨日の昼に言ったのだから、その場にいなかったお前が分かる訳ないだろうが!!」
額に青筋をたてて怒鳴る鷹義の迫力は物凄いもので、それに対抗する恭二は慣れているのか、屁の合羽とでも言うように、どこ吹く風である。
.
最初のコメントを投稿しよう!