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鷹義の額に青筋が増えていく。
それを見た久遠が、体に障りますよ、と言うと、鷹義が素直に大人しくなってしまった。
それを見て、恭二は「コイツ……出来る!」と思ったとかなんとか。
「お前がいつまでも遊び呆けて、帰りが遅いからコヤツをここに泊まらしておいたのだ。
帰ってきたお前をとっかまえて説教してやろうと思ってな♪」
自分の計画通りに進んだ事が嬉しかったのか、機嫌もスッカリ良くなっている。
一方、恭二はというと、地団場を踏んで悔しがっていた。
「おぉ、そうそう。コヤツの名前は久遠だ。お前と同じ年だから、仲良くな♪」
「えぇぇぇぇえ!!俺とタメ!?
嘘だろ~?この年でこの落ち着きようって!?」
恭二は久遠を指差しながら言う。
指差されたにも関わらず、表情を変えない久遠。
恭二は改めて久遠を見た。
さっきまで、余裕が無かった為気付かなかったが、久遠をよく見てみると、銀髪にスカイブルーの瞳。
目を引く容姿だと思った。
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