二章~間宮家~

27/27
前へ
/135ページ
次へ
見かねた久遠が、鷹義を「大人気ない」の言葉で撃沈させ、恭二は「お前……良いヤツ…!」と言って立ち直った。 仲良くしようぜ、と言い出してきた右手を久遠は不思議そうに見ていた。 「握手だよ、握手!」 ニカッと笑う恭二の笑顔に戸惑う久遠。 鷹義を見ると、ニコニコ笑いながら何度も何度も頷いていた。 それをみた久遠は、ゆっくりと右手を差しだし、恭二がそれを両手で掴み、上下にブンブン振った。 和やかな雰囲気が漂う中ー…… 恭二の一言でその場にいた人たちは一瞬で凍った。 「つかさー、俺…どこで寝んの?」 「「あっ……!!!」」 .
/135ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1738人が本棚に入れています
本棚に追加