1738人が本棚に入れています
本棚に追加
久遠達は今、人で一杯一杯の街中を歩っていた。
その中でも、久遠の銀髪は目を引くもので、老若男女問わず皆が振り返る。
その横で、地から足が離れそうな程幸せな気分に浸っていた恭二。
鷹義は普段、そんなに厳しくないのだが、恭二があまりにも夜に抜け出すので、恭二にだけ、学校に行く以外許可を求めない限り、街に出掛ける事が出来なかった。
だが、今日は久遠に街案内すると言って鷹義に許可を取った。
鷹義が家に帰って来て一週間も経つ。
その間、恭二は全くと言っていいほど外に出られなかった。
夜、抜け出そうとしても、恭二の部屋の隣の部屋に住む事になった久遠によって、外に出る前に捕まえられる。
.
最初のコメントを投稿しよう!