変わってしまった自分

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そして、もう一度鏡に映った顔をじっくりと眺める。合わせるように向こうも目を大きく見開いた。 「カッコイイ!!」 そう、まさしくそれは僕がみても女うけしそうな顔だった。 「この人だれ?」 完璧に理解不能になった僕を、木村さんが我慢できなくなって思わず吹き出す。 「ハハハッ……誰って君だよ!君が寝てる間に少しいじらせてもらったんだよ!」 「何故!??」 「それは…」 木村さんの顔が今までとうってかわって真面目な顔になる。 「君にアイドルとして芸能界にはいって貰おうと思ってね!つまりスカウトって事だよ!!」 「???はぁ??」 一体なにを言っているんだ?無茶苦茶な。最初はジョークだと思った。 きっとここで「はい!ドッキリでした」と笑顔で言われればなんの抵抗もなく信じただろう。 だがそんな空気は一切流れてなかった。
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