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「いや、冗談でしょ……」
願うように僕は尋ねた。しかしその期待は見事に裏切られる……
「嘘なんかじゃないよ。もともと前から君には目をつけていたんだよ!吉崎駿一君。」
ニコッとした笑顔で話す木村さん。
「(何がおもしろいんだ!?)」
いきなりよく解らない事をいろいろ言われて少し頭にきていた…
「という訳で吉崎君アイドルになってみない?」
「お断りします!!」
キッパリ、そして滑舌よくはっきりと僕は断る。
「なんで!?女の子とかにモテたくないの??」
だがこの人はまだ懲りない様子。
「そういうの興味ないし…オシャレとかも今までしたことないし!第一そんなに人気がでるわけがない!!」
本当の事だった…今まで女の子にモテたいとか一回も思ったことないし、オシャレなんかもこの17年間したことがなかった。
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