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「それはどうかな?僕の勘ではかなりヒットすると思うんだけどな~」
まだまだニコニコ顔の木村さん。
「(なんなんだこの人はこんなにはっきり断ってるのに…イライラするな~)とりあえず帰らせてもらいますバイトがあるので!!」
「あーそのことなら大丈夫もう君のバイト先には連絡いれといたから!」
「(バイト先の電話番号まで知ってるのか…いやでも帰らないと)それでも帰らさせてもらいます!!」
扉を開けて出ようとすると、木村さんの声がいきなりでかくなった。
「君には病弱で入院しているお父さんがいるね?」
ずばりといきなり痛い所を突かれた。
そう、僕の父は病弱で入退院を繰り返していた。手術したら治るらしいが、それには莫大なお金がいるらしく何もできずにいた。
だから母が朝から晩まで働いて、僕と妹を養ってくれている。僕がバイトしているのもそれが理由だった。
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