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「何だか不思議な所ですね」
見渡して楓ちゃんが呟く。
「そうだね。何だか変わってるね」
僕も頷いて、テーブルの上に置いてあるガラス細工を手に取って見つめる。
それは、手の平に乗る程の小さな像のガラス細工で、一見適当に見ると分からないが、ようく見つめると細かく手入れが行き届いており、ちゃんと目や口も作られていて、笑っている表情も識別できるぐらいのこった作品だった。
多分これ程細やかな物は機械では作れ無いだろう。
よってきっと手作り何だろうが、それにしても上手に出来ている。
しかも、テーブルの上にはまだ沢山の同じように作られた動物がズラリと並んでいた。
僕はその一つ一つに小さく感嘆の声を上げながら、作品を入れ替えていく。
すると、店の奥から一人のおじいさんが出て来た。
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