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「ねぇ楓ちゃん……宝石ってのは……ルビーとかサファイアとか……そういう奴?ビー玉とかじゃなくて………」
「そういう奴だと思いますよ」
僕がおどけるのに対して、楓ちゃんは落ち着きを払ってそう答える。
成る程、これが宝石か……確かに綺麗だけど………こんなちっさい小石サイズの物がいくらぐらい何だろうか。
「すいません、あの~とってもいいと思うんですが、これ値段はどれぐらい何ですか」
「そうだね~市販なら……10万くらいかな?」
「はぁっ!!??」
おじいさんは少し悩んだかと思うと、普通に僕にとって絶対的不可能な数字を告げた。
いや、ちょっと待てこんな石ころ一つ10万円ってどんなんだよ!!
冗談かと思っておじいさんを見つめるが、その瞳はどこまでも真っ直ぐで嘘をついてない事がすぐに分かった。
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