これは一応デート?

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すると、その様子を横でじっと見つめていた楓ちゃんが、突然そぉーっと口を開く。 「あの、おじいさん……こういうので恋愛関係の奴はありますか?例えば恋が成就するとか……」 「あるよ」 「本当ですか!?」 おじいさんの発言に、楓ちゃんはほとばしる笑顔でやたら喰いついた。 そうか……楓ちゃんも女の子だもんな………好きな人の一人や二人そりゃーいるよな。 一体どんな人なんだろ? 「ほら、これがそうだよ」 今度おじいさんが持って来た石は蒼かった。同じぐらいの大きさで、深い海を連想するかのような蒼だった。 「これはね、好きな人の事を考えながら身につけていると、その人と恋が成就するって奴さ」 おじいさんが楓ちゃんの喰い入る視線に気が付いて説明する。
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