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「はい。あの、なんだかすいませんでしたこんな物まで買ってもらって」
言って、楓ちゃんはネックレスを手で持ち上げた。
「いや、いいのいいのそんな物でよかったら、今日は付き合わせてごめんね。
もしよかったら今度埋め合わせにどこかに連れて行きたいんだけど」
「え!!いいですよ別に。これ買って貰っただけで充分ですよ」
僕の提案に楓ちゃんはしどろもどろになりながら必死に否定する。
「僕のお願い駄目かな?」
渋る楓ちゃんの顔を近くで覗き込んでお願いすると、楓ちゃんの顔はまたボンッと破裂したみたいに一瞬で赤くなった。
それを、なんか可愛い癖だな。と僕は心の中で笑う。
「じゃあ………遊園地とか連れて行ってくれますか?」
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