一部最終章 年の終わり

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ふぅーとため息を付き、手を頭の後ろで組んで天井の黒いシミを見つめる。 思い返すと、本当に……芸能界に入って色々な事があった。 最初、半ば強引に千秋に芸能界に入れられ嫌で仕方なかった。 高校生になって間もない僕の生活は180°一変してしまい、ダンスや歌等、それまで一度もやった事も無いのを毎日と、もう失敗の連続だった。 でも、今は少し違う。 勿論、今でも失敗もするし、死ぬ程大変だったりするけど、一つだけ変わった事がある。 それは…… 「なんだかんだで僕はこの生活を結構楽しんでるんだよな」 そう、今はこの生活が僕はなかなか好きだったりする。 そりゃ、たまにうんざりする事もある。芸能界にいてもいいのか?ってのも何度も考えたりした。
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