44552人が本棚に入れています
本棚に追加
僕らがそんなしょうもない話で談笑してると、後ろから誰かが近づいてきた。
「何話してるの?」
落ち着きを払った声だった。
「桜井さん!!!」
桜井薫さん。同じクラスの女の子。可愛くおしとやかで人気がある。
身長は160センチあるかないかぐらい。髪は黒のショートで、とてもサラサラしてそうだ。顔は清楚な感じを醸し出しており、ピンッと立った睫毛が特徴的。
……ちなみに僕の片思いの相手……
「いっいや別になんでも…」
そう言った瞬間、啓介がにやけ顔でぺらぺらしゃべる。
「桜井聞いてくれよ駿一がジェネシスとかいうアイドルなんかに興味もちやがった」
「啓介!!」
僕が叫ぶと啓介はすぐに目線を外し知らないふりをした。
「(後で絶対説教してやる!!)」
「二人は本当に仲がいいのね」
そういって微笑する桜井さん。僕は思わずみとれてしまう。
最初のコメントを投稿しよう!