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席に着いた俺達は担任の教師が教室に到着まで暫し話をした。
和也)「あ!そういえばさ~。今日転校生来るんだぜ⁉知ってた⁉」
と、和也。
薫)「転校生⁉新学期早々にか?第一何処でそんな情報手に入れたんだよ💧」
雫)「そうだよ‼いきなり新学期から転校生だなんて、殆ど無いよ⁉それ本当なの⁉」
俺と雫は再度和也に問う。
和也)「んふふ~。僕ちんの情報網を嘗めてもらっちゃー困るな~。」
和也は鼻を高くしている。
薫)「そんな情報は何処から来るんだ?」
和也)「この情報は……」
薫)雫)「情報は?」
和也)「校長室の前で盗み聞きした(笑)」
呆気ない解答に俺と雫は、ずっ転けそうになった。
散々焦らした結果が、そんな解答なら誰であろうとずっ転けるであろう。
そんな話が終わる頃に教師が入室。そして、転校生らしき生徒が教師の呼びに続いて入室して来た。
その生徒は、見た目おしとやかでスタイルもよく、髪は肩より少し下まで伸びたセミロング。何より、明るいようで、大人しそうな少女だった。
一瞬目が合って、俺に微笑んだ気がしたが恐らく気のせいだろうと俺は思った。
それは新たなクラスメイトであり、新たな人と人の縁が始まる瞬間であった。
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