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朝の説明の後、もはやお約束なのか、彼女の周りには野次馬の様に生徒が取り囲み質問攻めをしている。
俺の横なので、はっきり言ってうっとうしいが、仕方なく流した。
そして、何気に俺は黒板に書いてある名前を誰にも聞こえない声でボソリと読んでみる。
薫)「…鈴野宮…美咲か」
名前を確認して霞の方を見ると、一瞬目があった。
俺はさっき美咲がした様に、軽く微笑んだ。
授業の時間が次々と過ぎていき、あっとゆう間に昼になった。
薫)「ふぁ…」
欠伸が出るほど退屈だったが、昼が来れば此方のもんだ。
俺はいつも一人で屋上に上がり昼飯を食うので、今日もあらかじめ買っておいたパンの袋を片手に上がった。
屋上に着いた時、閉めたドアが開く音と共に声がした。
美咲)「あ…あの……」
振り替えると、そこには美咲が立っていた。
薫)「?どうかしました?」
と尋ねると、暫く沈黙した際に、美咲が口を動かし始めた。そして、
美咲)「あの…私に…あなたの事が好きです!付き合って下さい!」
と。
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