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慌てて美咲は今は大丈夫と言いたげに言った。
暫く沈黙…………後、
美咲)「でも、薫さんと同じクラスになれてよかった。しかも隣の席にまでなれた時は、ほんと、心臓がばくばくで…。」
俺は美咲が自分の気持ちを正直に俺に伝えているのが、よく伝わった。
そして俺は美咲に、
薫)「さっき―――さ、付き合ってくれと言ったけどさ。あれはまだ保留にしないか?」
と言い放った。
美咲は拒絶されたと思ったのか、涙が滲み出ている。
薫)「あ…。別に嫌いとかじゃなくてな?…その…お互いの気持ちがまだよく分からないし、まずは友達…友達からと思ったんだ」
拒絶されたのではなく、受け入れられたわけでもない返事に美咲はキョトンとしている。
美咲)「お友…達?」
薫)「そう。まず友達から始めて、互いをよく知り始めたら、初めて付き合い始めればいいと思ったんだ。だから、最初は…お友達。」
薫の言葉を聞き、また暫く沈黙が起こる。
俺は駄目かと思ったが、返事が返ってきた。
美咲)「…はい。わかりました。」
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