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繁華街…表通りは賑やかな店が立ち並び、裏通りでは犯罪が横行する、光と闇が交わる街の一角。 俺は、そこを今日も練り歩く。歩き慣れた道、吸い慣れた煙草をふかしながら自然と路地裏に入り座り込む。 数分もしないうちに三人組の男達に囲まれた。歳は俺らと同じくらいだろうか。俗に言う「絡まれる」というやつだ。 俺は眉間にシワを寄せ、相手を牽制しながら静かに言った… 「そん中で一番強えぇヤツ出せ… …タイマンだ」 すかさずコウタが意気揚々と割り込む。 「残った二人の相手は俺がしてやるよ」 三人組はナメたセリフを吐かれ罵声をあびせながらも、その中で一番強そうなヤツを出してきた。 自然に適当な距離をとって俺とコウタは臨戦態勢に入った。
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