◇浦島太郎

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「なんだよオジサンっ!邪魔すんな」 「おいら達が見つけたオモチャだぞ?」   子供達は口々にいいます。 半分は間違っている気もしますし、 半分は正しい気もしました。 太郎は少し考え込み“やれやれ”の一息。   「じゃ、オジサンにその亀を売りなさい」   背に腹は代えられません。 太郎は、前金の半分を子供達に渡し、 亀を取り返しました。 太陽は、海に半分ほど帰っていました。
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