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海の中から見えた月は、
ただの海月(クラゲ)かもしれません。
太郎はぼんやりと見上げ、
とても乾いた笑いを浮かべておりました。
おかしいじゃないですか。
空があるべき高いところに、
水の世界が広がってるのですから。
「天国(花畑)でもねぇ、地獄でもねぇ…」
太郎はそこに倒れていました。
流れ着いたにしても、この世にない風景。
「半端もんが流れ着く場所か?キツいな」
思わず砂を握りしめ、太郎が立ち上がると
そこには、童子が一人たっており、
太郎を見てにこにことしています。
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